2009-11-02

AP-18(追記)

大変です。AP-18で重大な見落としをしていました。
指に気をとられて、うっかりスルーしてしまうところでした。あぶないあぶない。
この動画には、ジャガーとアーパンの非常に細かい攻防戦が表現されていたのです。
順番に見ていきましょう。


1枚目
AP17のジャガー左パンチからの続きです。


2枚目
ジャガーは左腕を引っ込めながら


3枚目
右腕を前に出します。


4枚目
はい、ここでアーパンの動きに注目してください。
一枚目で前かがみになっていたアーパンは、
ジャガーの前に出る右腕に反応して、上体を起こしています。


5枚目
ジャガーは一度前に出した右腕を引きながら、右足キックの動作に入ります。


6枚目
ここでまたアーパンに注目。
4枚目でのけ反っていたアーパンは、
ジャガーが右腕を引く動作に合わせて、グッと前に出ます。

つまり、アーパンはジャガーの右腕に反応していたのです。
ジャガーが右腕を出したのは、フェイントだったのでしょうか。
それとも、次のキックをダイナミックに見せるための、
オーバーアクションだったのでしょうか。
どちらにしても、アーパンはジャガーの右腕に対して条件反射的に動いています。


7枚目
ここでアーパンはジャガーの脚が視界に入ったのでしょうか。
クッと肩をすくめます。


8枚目
そしてインパクト。かっこいいドローイング。珠玉の1枚!


8枚目
伸びきる脚


9枚目
飛ぶアーパン


10枚目
お約束。右肩張り。

これはジャガーマンがキックを繰り出す動画なので、
見る側としては、ジャガーに気をとられてしまいがちです。
しかしよくみると、二人のキャラクターの小さなアクションの一つ一つが、互いにちゃんと影響を及ぼし合っていることがわかります。

なぜこんなに細かい表現が出来るのか。
それはたぶん、描くときに、文字通りキャラクターの目線になっているからなのでしょう。
アーパンの顔は映っていませんが、この後ろ姿には、アーパンが何を見て、何を見落としているのか、そしてジャガーの動きまでも表現されているような気がします。

目の前にいる人間が動くのだから、その動きに対して反応するのは、当たり前といえば当たり前なのですが、きょうび、生身の人間同士でも、無反応だったりしますからね。
この動画を見てると、相手の存在をちゃんと意識できる、まっとうな人間らしさを感じます。

では、いまいちど、アーパンの前後動作に注目しながら見てみてください。




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